ひな人形を顔だけで選ぶのは間違い
ひな人形の顔(頭)は他の部分(胴体)とは別に専門の頭屋さんの工房で作られています
ひな人形を選ぶ時に、顔の部分を至近距離でじっと眺めている方がたくさんおられます。
40年前ならば、これは大切なことでした。なぜならば、その時代は頭は主に農家の内職で1つずつ手作りでした。
当然、出来不出来のばらつきがありました。しかし、約40年前に石膏を型貫きする新しい頭の製法が開発されました。
現在市販されている頭はほとんどがこの製法で作られています。
この製法では同じものが大量に作れます。しかもどんな頭でも原型の違いだけで、製造コストはほとんど変わりません。
このため人気のある頭しか製造されないし、流通しなくなりました。
10万円の人形でも50万円の人形でも同じ頭が使用されていることは、普通なことです。